― 睡眠検査

HOME | 睡眠外来 | 睡眠検査

睡眠検査について

パルスオキシメーター

動脈血酸素飽和度と脈拍だけを測定する装置です。「睡眠時無呼吸症候群」があるかどうかの参考指標になります。
「睡眠時無呼吸症候群」があると、睡眠中の一過性無呼吸や低呼吸によって、瞬間的に動脈血酸素飽和度が低下します。同時に脈拍も乱れます。
あくまでも参考指標であり、実際の睡眠状態や呼吸停止や呼吸が浅くなる時間を調べることは出来ません。

パルスオキシメーター
PSG検査が必要であると判断される場合のSpO2グラフ
(パルスオキシメーターによる酸素飽和度測定結果)
クリックで拡大
  • 1つの目安として、動脈血酸素飽和度が90%を下回る時間帯がある場合には、睡眠ポリグラフ検査で実際の睡眠状況と呼吸状態を調べたほうが良いでしょう。
  • パルスオキシメーターは、受診後にご自宅に持ち帰っていただき、夜間床に就く前にセンサーを指に装着して眠って下さい。翌日、当院でデータを取り出します。

携帯型睡眠評価装置(簡易PSG検査)

パルスオキシメーターの機能に加え、睡眠中の呼吸状況や体位の測定にも対応し、コンパクトで不快感の少ない「睡眠時無呼吸症候群」のスクリーニング検査です。

睡眠検査室

実際に眠っていただく部屋です。
MSLT検査の場合、ほぼ1日ここで過ごしていただきます。空き時間が多くなりますので、雑誌や本・勉強道具などをお持ちください。

睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)

実際の睡眠中に、異常が出現しているか否かを総合的に検査します。
脳波4カ所・左右の眼球電図・アゴの筋電図・心電図・口と鼻の呼吸・胸部と腹部の呼吸・イビキ音・動脈血酸素飽和度と脈拍・体位・左右の足筋電図などのセンサーを装着していただきます。
ほとんどはシール電極なので痛みはありません。
 
「睡眠時無呼吸症候群」の場合、睡眠パターンと無呼吸や低呼吸を検査することで、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の出現回数であるAHIを算出します。 酸素飽和度の低下状況なども合わせて、重症度を判定します。
 

「睡眠時無呼吸症候群」の睡眠ポリグラフ検査

CH 項目 CH 項目 CH 項目 CH 項目
1~3 脳波 心電図 10 口・鼻の呼吸 13 イビキ
アゴの筋電図 右足の筋電図 11 胸の呼吸 14 体位
5~6 眼球の動き 左足の筋電図 12 お腹の呼吸    



「周期性四肢運動障害」の場合、睡眠パターンと左右の足筋電図で異常運動を検査することにより、睡眠1時間あたりに出現する足の異常運動の回数であるPLM Indexを算出して重症度を判定します。


「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」の睡眠ポリグラフ検査

CH 項目 CH 項目 CH 項目 CH 項目
1~3 脳波 心電図 10 口・鼻の呼吸 13 イビキ
アゴの筋電図 右足の筋電図 11 胸の呼吸 14 体位
5~6 眼球の動き 左足の筋電図 12 お腹の呼吸    



反復睡眠潜時テスト(MSLT検査)

「ナルコレプシー」など「過眠症」の場合、1日に5回、短時間の睡眠検査を行います。これをMSLT検査といいます。日中の眠気を検査するとともに、5回中2回以上寝入りからレム睡眠が出現すると「ナルコレプシー」の疑いが強くなります。
 

MSLT検査の睡眠経過図