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当医院の睡眠検査について

土屋 智(土屋医院・睡眠外来)


■ パルスオキシメーター ■
 動脈血酸素飽和度と脈拍だけを測定する装置です。
 「睡眠時無呼吸症候群」があるかどうかの参考指標になります。
 「睡眠時無呼吸症候群」がありますと、睡眠中の一過性無呼吸や低呼吸によって、瞬間的に動脈血酸素飽和度が低下します。 同時に脈拍も乱れます。
 あくまでも参考指標であり、実際の睡眠状態や呼吸停止や呼吸が浅くなる時間を調べることは出来ません。

【 パルスオキシメーター 】
パルスオキシメーター
【 SpO2グラフ  】 拡大図
SpO2グラフ

1つの目安として、動脈血酸素飽和度が90%を下回る時間帯がある場合には、睡眠ポリグラフ検査で実際の睡眠状況と呼吸状態を調べたほうが良いでしょう。
パルスオキシメーターは、受診後に自宅に持ち帰ってもらいます。夜間自宅で、床に就く前にセンサーを指に装着して眠って下さい。翌日、当院でデータを取り出します。

■ 睡眠ポリグラフ検査(PSG検査) ■
PSG検査の模様  実際の睡眠中に、異常が出現しているか否かを総合的に検査するものです。

 脳波3カ所・左右の眼球電図・アゴの筋電図・心電図・口と鼻の呼吸・胸部と腹部の呼吸・イビキ音・動脈血酸素飽和度と脈拍・体位・左右の足筋電図などのセンサーを装着していただきます。
 ほとんどは、シール電極ですから痛みは一切ありません。

 「睡眠時無呼吸症候群」の場合、睡眠パターンと無呼吸や低呼吸を検査することにより、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の出現回数であるAHIを算出します。 酸素飽和度の低下状況なども合わせて、重症度を判定します。
【 「睡眠時無呼吸症候群」の睡眠ポリグラフ検査 】 拡大図
「睡眠時無呼吸症候群」の睡眠ポリグラフ検査

 「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」の場合、睡眠パターンと左右の足筋電図で異常運動を検査することにより、睡眠1時間あたりに出現する足の異常運動の回数であるPLM Indexを算出して重症度を判定します。
【 「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」の
 睡眠ポリグラフ検査 】 拡大図
「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」の睡眠ポリグラフ検査

 「ナルコレプシー」など「過眠症」の場合、1日に5回、各20分間のPSG検査を行います。 これをMSLT検査といいます。 日中の眠気を検査すると共に、5回中2回以上寝入りからレム睡眠が出現すると「ナルコレプシー」の疑いが強くなります。
【 MSLT検査の睡眠経過図 】 拡大図
MSLT検査の睡眠経過図

■ 睡眠検査室 ■
 実際に眠っていただく部屋です。
 MSLT検査の場合には、ほぼ1日ここで過ごしていただきます。空き時間が多くなりますので、雑誌や本・勉強道具などを持ち込んで下さい。
【 睡眠検査室 】
睡眠検査室

■ 睡眠ポリグラフ検査モニター室 ■
 睡眠検査室に隣接しています。 ここで、睡眠中の様々なデータを集積して解析します。
【 睡眠ポリグラフ検査モニター室 】
睡眠ポリグラフ検査モニター室


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Last updated on Fri, Aug 7, 2009