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レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)と周期性四肢運動障害

 平成13年に厚生労働省が発表した「睡眠障害対処12の指針」では、9に「睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意」と指摘されてはいるのですが、各メディアなどでは前半の「睡眠時無呼吸症候群」に関する紹介が圧倒的に多いのが実状です。
 しかし、有病率から見ますと「むずむず脚症候群」と「周期性四肢運動障害」の方が多いのが現実です。
 2つの病名をあげていますが、類縁疾患と考えられていますので同時に御説明いたします。
むずむず脚症候群イメージ図
イラスト提供:快眠推進倶楽部

【レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)】
特徴) 夜間睡眠中に下肢を中心に不快で耐えがたい感覚が起こるために、じっとしていられなくなり文字通りの「むずむず」感でとても眠れません。 お布団に入るとじっとしておれず、入眠が障害されますが、足を動かすと楽になります。
症状) 「むずむず脚症候群」とは言うものの、人の感覚は様々です。 「むずむず」の他にも例えば、イライラ・イリイリ・モゾモゾ・虫がはう感じ・痛い(整形外科を受診される方もおられます)・かゆい(皮膚科を受診される方もおられます)など感じ方は多様です。

資料提供:日本ベーリンガーインゲルハイム
【周期性四肢運動障害】
特徴) 夜間睡眠中に足のピクツキが周期的に出現して、睡眠の持続性を妨害します。 御本人は気が付いておられない場合も多くあります。
症状) 足のピクツキのために中途覚醒を中心とした「不眠症」と感じたり、夜間睡眠の不良から昼間の眠気(過眠症)や倦怠感を感じて「睡眠時無呼吸症候群」と勘違いしてしまうことがあります。


 上記の病気に関係のある主な身体状況 

妊娠・鉄欠乏性貧血・腎不全・透析・胃切除後・慢性呼吸不全・心不全・関節リウマチ・糖尿病・甲状腺機能低下症・パーキンソン病など。
※ 基礎疾患が無いか若年発症の場合、家族内発症のこともあります。
ストレスなどは病状の強弱と関連があるようです。


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Last updated on Fri, Sep 3, 2021