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「リズム障害」について

 「リズム障害」は正式には、「概日リズム睡眠障害」といいます。何となく難解なイメージがありますが、一番解り易いのが「時差症候群」です。いわゆる「時差ぼけ」です。普段は、太陽が昇って日が沈み(明暗サイクル)、夜になると床に就くという生活リズムを保っていますが、ジェット機に乗って遠い外国へ東西の移動をしますと、そこには「時差」があります。その「時差」とジェット機の所要時間とにズレが生じ、現地での明暗サイクルに身体がついていけなくなります。船旅の時代には、問題になりませんでしたが、ジェット機という高速移動では身体のリズムがついていくのが大変です。
 「リズム障害」について考える際には「時差ぼけ」を想像すると、理解し易いのではないでしょうか?


 「交代勤務睡眠障害」は重要な問題です。生体リズムの上で“眠りの時間”に働いたり、逆に“活動の時間”に眠ったりしますので、身体の調子を保つために歪みが生じてしまいます。現代社会は、24時間常に動いています。コンビニエンスストアーやファミリーレストランは24時間営業ですし、工場などの機械も昼夜を問わず稼動しています。病院の看護師さん達も大変です。三交代制や二交代制で働いておられる方は随分おられます。実際には、各職場で様々な対策が取られています。
 若い頃から交代勤務に慣れておられる方は、比較的大丈夫なのですが、ある程度の年齢になっての交代勤務への転職や配置転換では、生体リズムが整いにくく睡眠障害に陥ったり、身体の調子を崩しやすくなってしまいます。そのような際には、担当医と相談しながらお薬も利用した治療も必要です。

 「睡眠相後退症候群」といって、“昼夜逆転”のような現象に陥り、朝の起床が不可能になって登校や出社が出来なくなる病気があります。生体時計の異常がよく指摘されますが、実際には生体時計に異常が見られることは稀です。多くは、心理的ストレスが原因です。
 上記にもありますが、現代社会は確実に変化してきています。ITやTVゲームの発達で深夜になっても退屈することが無くなってしまっています。心理的な原因による「睡眠相後退症候群」がはたして異常なのかは、価値観の差によって意見の分かれるところです。
 しかし、それで学校へ行けなくなったり、進学や就職で困ったりすると、御本人の将来を左右してしまう場合もあります。そのような時には、明暗サイクル(一般的な授業時間など)に合わせた生活が送れるように、薬物療法などと共にカウンセリングなどの治療を必要とすることもあるでしょう。


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Last updated on Fri, Aug 7, 2009